七並べ(学園パラレル)
「誰よー、スペードの5持ってるの。もうパス使い切っちゃったかも。」
「オレじゃないぞ。」
「あたしでもないわよ。」
「……ということはシュウ!またあなたなの!?」
「そうだよ。ちなみに、ハートの10を止めてるのもぼくさ。」
「何でそんな人の迷惑になるようなことするのよ!」
「これはゲームだろう?勝つためには頭脳を使わないといけないのさ。」
「とにかくシュウ!さっさと持ってるカード出しなさいよね!」
「君が頭下げて頼むんだったら出してあげてもいいよ。」
「絶対嫌!」
「じゃあ、次のパスで君は敗北確定だね。」
「シュウの意地悪ー!」
「なあ、カスミ。あれって……。」
「勝つために頭脳使ってるんじゃなくて、ハルカをからかうために頭脳使ってるわね。」
「だよな。だって、オレ達には出しやすいカードだし。」
「あ、サトシ、上がりね。じゃあ、あたしも。」
「……それでオレ達、今日は何十分あれを眺めてないといけないのかな。」